魔術基礎講座00011(実技)召喚魔術成功の秘訣その4

魔術基礎講座00011 召喚魔術成功の秘訣その4

「悪魔の召喚(喚起)魔術」というと、世の中では一般的に間違った認識が横行しています。それは、「悪魔を呼び出して願い事を叶えてもらうためには自分の魂を差し出さなければならない。その契約書を羊皮紙にしたためて作成する・・・」云々・・・。

これは、どう見ても迷信じみた話です。もちろん僕もこの話は本で見たりしていましたが、自分に打ち勝ち、周囲の環境を自分の理想通りに創り変えていく、それが魔術であり、それを行なうのが魔術師です。僕がキチンとした先輩の魔術師が書いた本を読んでも「悪魔への魂の売り方」とか、そういったことを書いている人はいません。

そのために「GOETIA」等悪魔召喚の手順書にも、神の威光を身にまとって、その光の力で悪魔を従わせる、といったようなことが書いてありますが、「ルシフェリアン魔術」に至っては神の威光すら必要ない、自分自身が悪魔よりも優位に立って悪魔を支配するといった思想です。

まず伝統的な悪魔召喚の手順ですが、「おどし」の連続です。それも「神の似姿で創られたのが人間である、故に人間である私は神と同等の存在なのだから、私の言うことを聞きなさい」というどこか子供じみたストーリーで。そして悪魔がおとなしく魔術師に従わないと、様々な呪文を唱える。悪魔はその呪文は聞くと苦しみ始める。どう見ても悪魔を迫害しています。もっとも中には「悪魔には敬意をもって接しなければいけない、ただむやみにコキ使うのではなく」と言っている文書もありましたけど。

いずれにせよ、「虎の威を借りる狐」のように、自分の実力がないのに自分を大きく見せて、他の存在に対して、自分の利益を得るために脅しをかける。従わないものは「悪」。この構図はどこかで見てますね。

悪魔に対して脅しをかけるのではなく、悪魔の力をフル発揮させて、自分の望みごとを成就させるようにするのが正しい方法です。

神の横暴・独裁により、この世界は毒されています。しかし神の独裁は終わりに近づいています。なぜなら、人はだれでも神になれるからです。上昇するという意識を持ち続ければ、かならず神になることができます。

召喚魔術のハウツー書を買ってきて形だけをなぞっても、魔術師自身はまったく強くなれません。悪魔(つまり自分の潜在パワー)を開放して、自分の人生を光明へ導くことなども、出来ない相談です。しかし魔術というものを正しく行えば、自分自身の人生の主になることができます。そのためには「強く」なければいけません。

たとえば、僕がほぼ毎日行っている儀式魔術は、普通の儀式魔術と表面的にはなんら変わりません。しかし意識のかけ方や流し方、またイメージの持ち方によって、そこに現れてくる結果はまったく違ってきてしまうのです。


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