A P P E N D I X 5 Bibliography 参考文献 ****************** 参考文献ですが、以下にそのまま転記します。ご興味がある場合は直接ご覧になってください。 Black, Jeremy. Anthony Green. Gods, Demons and Symbols of Ancient Mesopotamia: An Illustrated Dictionary. University of Texas Press, 1992. Campbell Thompson, R. Devils and Evil Spirits of Babylonia. Kessinger Publishing, 2010. Dailey, Stephanie. Myths from Mesopotamia: Creation, The Flood, Gilgamesh, and Others. Oxford University Press, 2009. Enuma Elis czyli opowiesc babilohska о powstaniu swiata. Wydawnictwo Waclaw Baginski, 1998. Jacobsen, Thorkild. The Treasures of Darkness. A History of Mesopotamian Religion. Yale University Press, 1976. King, Leonard W. Babylonian Magic and Sorcery. Kessinger Publishing, 2003. King, Leonard W. Enuma Elish: The Seven Tablets of Creation, Vol 1 & 2. Cosimo Classics, 2007. Kramer, Samuel Noah. History Begins at Sumer: Thirty-Nine Firsts in Recorder History. University of Pennsylvania Press, 1981. Kramer, Samuel Noah. The Sumerians: Their History, Culture and Character. University of Chicago Press, 1971. Kramer, Samuel Noah. Sumerian Mythology. University of Pennsylvania Press, 1998. Leick, Gwendolyn. Sex & Eroticism in Mesopotamian Literature. Routledge, 2003. Leick, Gwendolyn. The Babylonians: An Introduction. Routledge, 2002. Lenormant, Francois. Chaldean Magic. Its Origin and Development. Kessinger Publishing, 2010. Massey, Gerald: Ancient Egypt: The Light of the World. Old Book Publishing, 2011. Oates, Joan. Babylon. Thames & Hudson, 1986. Pritchard, James B. Ancient Near Eastern Texts Relating to the Old Testament. Princeton University Press, 1969. Smith, George. Chaldean Account of Genesis. Wizards Bookshelf, 1994. Wallis Budge, E.A. Amulets and Superstitions. Kessinger Publishing, 2010. Wiggerman, F.A.M. Mesopotamian Protective Spirits: The Ritual Texts. Brill Academic Pub, 1992. ****************** おわりに: この「ティアマートの魔導書」の内容は、人間の中に眠る強大なエネルギーを目覚めさせる、というのがひとつの重要な主題であり、それを可能にするための技術が書かれています。 僕は若い頃インドの「ヨギ・バジャン」というかたのクンダリーニ・ヨーガの技術講習を数回受講しました。これは呼吸法と体位を中心とした方法で熱を発生させて、尾骶骨に眠る3回半とぐろを巻いて眠っている蛇(これがクンダリーニです)を目覚めさせて、上部に上昇させていくというものなのですが、中国仙道の周天法に親しんでいた僕は、そのとき妙に納得しました。 これは黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)の「中央の柱」の技法とも通じるものがあります。 この「ティアマートの魔導書」は、クンダリーニ・ヨーガに非常に近いと思いました。クンダリーニ・ヨーガでも当然意識の開発も行いますが、「ティアマートの魔導書」では、さらに様々な瞑想やらイメージ、シジル等の「シンボル(象徴)」を使って体内の蛇(クンダリーニ)を追い込んで上昇させていきます。ゴールは黒い龍や炎の龍と一体になったり、宇宙の果てに自分を飛ばすこと、となっています。 この時に「ティアマートの魔導書」では「クンダリーニ・ヨーガ」や「仙道」のように、自分の内部に眠っている龍をあえて意識によりキャッチして、それを動かしていくということはしません。なぜかというと、普通は体内の特殊な波動をキャッチすることはとても難しいためです。そのため、黒い鏡や香の煙の助けを借りて龍を感覚でとらえるのです。 この目に見えないエネルギーを普通の人が捉えるとしたら、幻覚の助けを借りるしかないのです。W・E・バトラーが「魔法入門」のなかで言っているように、「幻想は真実を運ぶ棺」なのです。乗り物です。バトラーの「魔法入門」は良書です。僕は何遍も読み返しました。 その後にフランツ・バードンの「ヘルメス主義への秘儀参入」や「召喚魔術の実践」といった書物を読むといいでしょう。これらは、基礎部分を固める知識ですから派手さはなく退屈かもしれませんが、絶対に避けては通れない道です。 これらの作業をうまく行えば、あなたの内部とあなたの周囲には「かならず」変化が起きます。どういう変化がどの程度起きるか、といったことはあなたがこの魔術をどのように捉えて、設計していくかです。 それから、魔術に使う道具やできればシジルも自分で作ってください。手作りのものは魔力が全く違うのに気づくでしょう。 KOZEI これは↑僕のつくった手作りのクリポティック・スターです。 もちろん僕は手先が人一倍不器用なので、この11人の悪魔のシジルをコピーしたものを張り付けて塗料で塗りました。完成までに1か月かかりました。 ご覧になればわかりますが、円もきれいに描かれていませんし、稚拙な出来です。しかしパワーは出ています。今後もこれを使うたびにパワーは増大します。 ではこれで「ティアマート魔導書」の翻訳をすべて終わります。 魔術団体 HAKKII KOZEI