魔術師体験談

魔術師体験談

僕は何年間か「魔術師」としてやってきたので、ちょっと変わった体験もしてきました。僕のブログの方にいくつかの体験談を書きましたが、書き漏らしたものもあるので、そこら辺の話を拾っていこうかと思います。今日は魔術(御祈祷)のコツとでも言うのでしょうか、そういった部分をお話したいと思います。

時間の逆転:最初魔術師(祈祷師)として看板を出して始めた頃の話です。あのときは「復縁祈祷」の依頼が圧倒的に多かったですね。これからお話する依頼者の方(既婚女性です)のご主人は外国籍の方でした。大喧嘩のすえに別れてしまった。依頼者の方はなんとかしてご主人に戻ってきてほしい、しかしご主人はというと、プンプン怒っていて手がつけられない状態。こういうのを「取り付く島もない」というのでしょうか・・・。とにかく奥さんがありとあらゆる手を尽くしても、悲観的な状況だったのです。

ご主人は外国人で「信仰・宗教」を持っていた。その国では多くの方がその宗教に帰依しているようです。ここで大切なことは、魔術のターゲットのなる方のバックボーンです。そのバックボーンをよく考慮して呪法を選ぶと成功率が高いです。

例えば日本国内に物部村という村があるのですが、そこでは「イザナギ流」という呪術が盛んなのです。盛んというのはどの程度盛んなのかといいますと、村人のほぼ全員が「呪術」を心から信じているのです。そして村人はなにか必要があると「太夫」と呼ばれる人(これが呪術師ですね)に依頼に行くそうです。確実に信じているのです。呪術をかける方もかけられる方も深く信じているのです。効果のほどは・・・・・?おそらく限りなく100%に近いでしょうね。

都会人あるいは近代科学信奉者などは、心のどこかで「呪術や魔術は迷信だ・・・」と思っている。魔術をかける方もかけられる方もそう思っている。これでは効果が出なくて当たり前です。物部村の空間が濃厚な呪術空間になっているのです。だから100%効果が出る。

話をもとに戻して、僕は依頼者の方さんのご主人の国に古くから伝わる邪神(夜叉神)を使いました。スッキリと決まりました。1ヶ月で解決しました。1ヶ月目になろうとしている時ご主人の方から電話があって話がいつの間にか復縁の方へ流れていき、その後1週間ぐらいでめでたく解決しました。ここまでは、他のブログにも書いたと思います。

さてその時の話です。「復縁」というのは、人間関係が破綻してどうにも修復不可能になってしまったものを元の状態に戻すわけです。がしかし、覆水盆に返らず、こぼれたミルクは戻らない、習気(じっけ)は修復はできない・・・・等々。復縁希望者を落ち込ませる否定的な言葉の連続です。ところがこの依頼者の方の場合1ヶ月でもとに戻った。その「不可能への挑戦」に取り掛かろうとしていた、ちょうどその時、魔術開始のその日に、本当に妙な奇瑞(きずい=良い兆候)が僕の部屋で現れたのです。

どこの家にも卓上置時計がありますが、僕の部屋にもテーブルの上か、僕の本棚のところかに置き時計が置いてありました。しかし、なんと、その置き時計の長針と短針がにわかに逆に動き出したのです。それもグルグルとかなりの高速で!

あのときの僕の驚きと言ったらありません。これから(意味から言えば)時間を逆転させる作業を始めようとしていたその時に、現実の置き時計の針が逆に回り始めたのですから!!

まあ、「置き時計の故障」といえば「故障」です。偶然あのタイミングで故障したのでしょうか?しかし僕は世の中には「偶然」はないと思っています。魔術師の仕事をしていて奇妙な経験はたくさんしましたが、この事件も僕の忘れられない貴重な経験の1ページです。僕は、夜叉神からの励ましのメッセージと思いありがたく受け止めました。


魔術団体 HAKKII
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