魔術基礎講座00009 実技 召喚魔術成功の秘訣2・呪文

魔術基礎講座00009 実技 召喚魔術成功の秘訣2・呪文

ルシフェリアン魔術も通常の魔術も共通点はもちろんあります。前回の講座でお話した「イメージの確立」もそうですが、今回お話する「呪文を唱える」もその共通点です。

今回の講座では、その呪文の唱え方についてお話します。

*いま共通点という話が出ましたが、ちなみにルシフェリアン魔術が通常の魔術と違う点は以下の点です。
ルシフェリアン魔術曰く:
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The Luciferian Goetia method does not employ Christian conjurations, as does the traditional Lemegethon. To use Christian conjurations in a Luciferian ideology pointless and self-degrading.
ルシフェリアン・ゴエティア・メソッドは、伝統的なレメゲトンのように、キリスト教の儀式を採用していない。ルシファーのイデオロギーにおいては、キリスト教の儀式を用いることは無意味で自己堕落になることである。 
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とあります。

例えば通常のGOETIAでは、フランキンセンス香を炊いて詩篇・第8編を唱える場面がありますが(浄化)、これもありません。同じGOETIAでもLUCIFERIAN GOETIAの場合、キリスト教的な所作はすべてありません。

呪文について

呪文を唱えるときは、あくまでも重々しく重厚に唱えます。呼び出す相手が相手ですから、軽いノリの呪文では目的の霊的な存在は登場しません。

しかし呪文はどれくらいの周波数域が有効なのかということですが、それに関しては一定の基準はないようです。一番オススメの方法は、最初から召喚魔術の呪文は気を入れて唱えないで、順番の暗記のために部屋で練習するぐらいに止めておき、簡単で安全なマントラを選んで毎日時間を見つけて一定時間(例えば10分間とか)唱えてみます。

そのマントラはあまり長くても今度はそれを覚えるのに一苦労ですから、なるべく短いものがいいでしょう。たとえばAUMマントラなんかがおすすめです。AUMマントラは毎日唱えても、これといった弊害が出ることはないです。

発音の仕方はアとオとウとムが混ざったような「ァオウム・・・・」といった具合に唱えます。

もしもあなたが他に知っているマントラがあればそれでも構わないと思いますが、AUMマントラは視床下部を刺激するマントラなので、非常に有効かと思います。

なぜこのようなことをやるかと言うと、あなたから発せられる波動が周囲の環境に何かしらの影響を及ぼしやすい周波数というのが必ずあるはずなのですが、その周波数を探すためです。したがって、何回か色々なトーンで試してみてください。1週間続けてみて、ほんのわずかでもいいので何かしらの変化を感じ取ったら、その声調があなたのゴールデン・トーンであり、キー・トーンです。

ということは、1週間は続けないと影響を測定することは出来ないので、約1週間単位で声のトーンを変えて試行錯誤するということになります。

呪文の暗記に関して:
呪文は魔術を行なう日になって暗記を始めるのではなく、数日前から自分の部屋で予習をしておいてください。そして呪文の順番を暗記しソラで口から出るようにしておくのです。

そして暗記し終わったと思っても、魔法円を実際に簡単に描いてみて、そのなかで祭壇もこしらえて本番になるべく近い形で、リハーサルをすることも必要です。いずれにしてもキャンドルに火を灯し、香を焚く前に、何遍も何遍も自分の部屋で練習を繰り返す必要があります。本番では必ず緊張してしまいトチるからです。

なぜ暗記やリハーサルが必要かというと、本番で呪文の書物を見ながら呪文を唱えるのは仕方のないこととしても、呪文が頭に入っていなくて唱えると、不慣れのため緊張でトチってしまうということと、さらに呪文を目で追う作業が加わりますから、肝心のイメージ化が疎かになってしまうのです。呪文の書物を見ながら呪文を唱えるのはイザ忘れたときの用心のために、手に持っておいておいたほうがいいとは思いますが、少なくとも順番は頭に入れておきましょう。

呪文の発声に関してはどの資料を見ても「こもったように」とか「うなるように」とありますね。僕の経験から言うと、無理をして唸らなくてもいいと思います。トーンが決まれば、おのずとどの周波数域が環境を変える波動を出せるかが明確になるので、その周波数域を自分固有のものとして定着させてしまえばいいのです。

その他いくつかの注意
1 )呪文を完璧に覚えていない場合のほうが多いと思います。しかしそういう場合、次のことに注意が必要です。それは「部屋の明るさを考慮に入れる」ということです。儀式魔術を行なうときは大体が薄暗い部屋で行います。蛍光灯のような人工的な灯りはすべて消して蝋燭の灯りだけが唯一の灯りです。最低でも3本のキャンドルを灯しますから、なんとか字を読めるのですが、手元にカンニングペーパーを持っていくにしても、大きめの紙に黒い太い字で書いておく必要があります。こういう状況なので、この持ち込んだ紙に頼りすぎるのも問題です。いざ忘れた呪文があり紙を見ようとしたら読み取れなかった!これではまともに進行させることは出来ません。部屋の明るさも本番と同じにして何回かテストして見る必要があります。

2 )インセンス(香):召喚魔術で使うお香は匂いの強いものが多いです。また視界を遮ることもあります。なので、さきほどの呪文を忘れたと言って、カンニングペーパーを見ようとしても煙が渦巻いていて、眼はヒリヒリしてくるし・・・、といった具合で、この状況下で紙の文字を読むというのは非常に難しいですね。できれば完璧に暗記しておいたほうがベストです。

かといって煙を少なくするのはデメリットがあります。というのも煙の中に呼び出した霊的な存在物が写し出されることがあるのです。ちょうど煙をスクリーンにして映るのですこれは普通の霊視能力を持っていない多くの人にとっては力強い味方なのです。インセンスと同時に「のど飴」と「目薬」も準備しておくことをおすすめします。もちろん全行程が終わってからのど飴や目薬は使って、のどと眼をケアしてください。以上、ほとんどが僕自身の失敗から学んだことです。あなたの魔術師としての成長にお役立てください。
次回はまた別の注意事項を書きます。


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