ネクロノミコン22 入口の書と歩行_儀式その1

NECRONOMICON
Aleister Crowley
ネクロノミコン その22
アレイスター・クローリー
生誕100年記念版

[ NECRONOMICON 本編/入口の書と歩行_儀式1 ]


そして、ウォーキングの儀式は、ここで説明する公式(やりかた)に従う必要がある。

1| 汝は汝の浄化の月を注意深く過ごすべし。この期間中、汝は月の最後の日の前の7日間は肉を食べてはならず、月の最後の1日の前の3日間は甘い水を飲む以外は何も食べてはならない。最後の3日間、汝は汝の神と女神に加えて、3人の長老、ANU、ENLIL、ENKIを適切な呼び出しによって呼び出さなければならない。そして、ANUの数は60で完璧な数である。彼は天の父である。 そしてENLILは風の父でその数は50。そしてENKIの数は40人。これら3柱の中で最も優れた数であり、彼はこれらの忘れられた道を踏み、アゾンの恐ろしい怪物が跳梁跋扈する中で、また荒野の中で未知の土地に迷い込んでしまった我らの父である。

2 |ウォーキングの儀式を行う夜は、前の門の十三目の夜と同様に、月の十三日目の夜でなければならない。その夜に、汝は畏敬の念と敬意をもって門に近づかなければならない。汝の神殿は清められなければならない。汝は火を灯してそれを想起させなければならないが、火の神を呼び出し(後述)、それに香を注がねばならない。汝は祭壇で神々に供物を捧げるべし。

3 |汝は燃える火鉢から4つのランプに点灯し(KOZE: 4つのキャンドルで良いと思います)、適切な場所でこれらの各望楼に適切な呼び出しを暗唱し、それぞれの星を召喚しなければならない(後述)。

*KOZE:  望楼とは「見張り塔」または物見の塔。クロウリーの「生まれなき者の召喚」等を参考にするといいと思います。英語の原文は、「watchtower」です。イスラエル・リガルディー著「召喚魔術」(国書刊行会)に詳述あり。「生まれなき者の召喚」は空で暗唱できるほど頭に入れておくと、何かと役立ちます。

4 |汝はウォッチャーの呼び出し(後述)を暗唱し、その場所で剣を地に押し込み、その出発のための指定された時間になるまではそれに触れてはならない。

5 |汝は汝の右手で星の印を取り、そっとその名前をささやくべし(後述)。

6 |北から始まり東へ、次に南へ、そして西へ歩いて門の周りを円形に歩きながら、汝は大声ではっきりとした声で歩く呪文(後述)を唱えなければならない、周回数は、星の特別な数に等しい(後述)。

7 |汝は祭壇の前の門の中心に戻る。汝は祭壇の前の地面に跪かなければならない。さまよえる悪魔と幽霊の門への、しかし祭壇の上の空気の中で、汝は現在、汝のための門の開口部にいる。明確な声で汝に挨拶し、汝に名前を与えなければならない霊の使者を見るであろう。覚えておくがよい、それは汝の門を通る汝の名前である。同じ霊使いが汝に会い、汝が汝自身の名前を知らないなら、彼はあなたの入場を禁じ、汝は即座に天から地球に墜落するであろう。

最初の門に入って名前を受け取った後に、汝は神殿の中で地球に戻る。地上の汝の門の周りで動いていたものはすべて消えてしまう。汝の祭壇に神に感謝を捧げ、その後、出発するかもしれないウォッチャーの剣を打ち、そして汝はイナンナの呪文を唱える。これは彼女が地下世界と敗者・クトゥルーの領域を征服した方法を告げるものである。それにより、悪魔はすべて消え、汝は自由に門を離れ、火を消すことができる。

汝はNANNAの門を通過するまでNANNAを呼んではならない。汝は彼の門が過ぎ去るまで、NEBOを呼んではならない。残りのゲートについても同様です。汝は光の梯子の限界まで上昇したとき、汝は球に対する知識と力を持ち、それによって必要な時にそれらを召喚することができる。

これはABSUに対するパワーを汝に与えるものではないが、このパワーは降下の儀式によって異なる方法で得られる。この儀式は、満月から新月に向かう時に、汝がMARDUKの門を開いて召喚するときにおこなう。MARDUKは悪魔を殺し、15人の女神であるINANNAは、彼らの一部がまだ住んでいる黄泉の世界を征服した。これは最も危険な儀式であり、公式としては、前のゲートを通過したかどうかに関係なく、儀式の場に出る前にMARDUKゲートを通過することを強く勧める。

このため、ADARの門を開くのだが、そこに留まり、ネクロマンシーの操作、および死に至らせる呪文のあらゆる種類の知恵を与える、角(ツノ)のある者に話しかけた人はほとんどいない。

汝がマスキムとラビシュの上に汝の力を示したときだけ、汝はIGIGIの地へと進んで行くことができるであろう、そしてそのためにこの契約は作られた、誰もMARDUKに登る前に死者の没した谷を安全に歩いてはいけない、また、彼らは狂える神の印を見て、地獄の女王の怒りを感じるまでは、ADARを超えて横たわっているゲートを破ってはならない、

*マスキム(Maskim):神と人間の中間に属する存在、霊的な存在、という意味のシュメール語。
*ラビシュ(Rabishu):同じ意味のアッカド語


ネクロノミコン その22 [本編_入口の書と歩行_儀式1] 終
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