魔術基礎講座00010

召喚魔術成功の秘訣その3

四次元の世界(アストラル界)から、異界の存在(悪魔)を呼び出す

呼び出す対象のデータを豊富に揃えるということはお話しましたが、そのデータのうちに、その呼び出す対象の背景があります。これらの多くは神話あるいは聖書の物語に基づくものですが、神話と言って軽く考えないほうがいいでしょう。なぜならば、神話に書かれていることの多くは太古のむかし実際に起きたことである可能性が強いからです。それらはカール・ユング博士のいうところの、「民族的無意識」という深層意識エリアにかくのうされているものであると僕は考えます。

実例:
「サマエル/サタンは天から降りて落ちる前に、神の御座の周りを護衛していたが、彼は堕落した後、死を司る悪魔となった。進行中の儀式作業では、魔術師は自分自身の内部の生活と開始のパラメータ媒介変数=範囲・条件内で、彼もしくは彼女自身の中のサマエル(およびリリスを確認する==>Luciferian Magickより引用

つまり魔術師は自分の深層意識の中のどの部分にアクセスしたらいいのかが判らないと、自分の深層意識を操作できないのです。それを決めるのに必要なのが、このような神話的な、一見おとぎ話的なストーリーです。これをパラメータとして使うのです。上記の例で言えばサマエルは魔術師の深層意識の中に眠っているのですが、どんなサマエルなのか?が大切なのです。

この記事を読んでいる方で、コンピュータ・プログラミングの経験のある方、あるいは現役の方は、このパラメータの概念をすぐに理解できると思います(引数です)。つまり「悪魔召喚」はメルヘン的な雰囲気の中で夢見心地で行う作業ではありません。深層意識を操作する作業なのです。深層意識を動かすのは、普通の人間にはできる技ではありません。最初から深層意識に存在しているもの(神話的なストーリー)をキィとして使わないとまず不可能なのです。

では西洋人(欧米人)の神話(民族的無意識)は日本人には通用しないのではないだろうか?という疑問も起きます。そういう場合は「魔術基礎講座00001理論編」をお読みください。私達が使っている言葉は単なる「仮設代名詞」なのです。魔術がアクセスするのは実体の方です。

この世の中の人間関係でも、会社の友人や上役の家族関係や親戚関係がわかった後は、グッと親近感が湧き人間関係は濃くなります。当然様々な面で良い結果を生むでしょう。それと同じです。サマエルを呼び出す時に、予備知識がなく、ただ「汝サマエルよ我が呼びかけに応じよ!」とやっても、カスリもしないのです。

次の段階です。

では悪魔が呼びかけに応じたか、あるいは呼びかけに応じていま目の前に現れているのかどうかは、普通の人間の視力では目に見えません。なぜならば彼らアストラル界の住人は我々の世界と重複して存在しているようなのですが、我々物質界とは粒子がちがうため、我々の目には見えないのです。魔術師がやることは、アストラル界に呼びかけて、その住人とコミュニケーションをとることです。そのためのノウハウが魔術のグリモアールに記されているような様々な技法なのです。しかしアストラル界の住人がその呼びかけに気づいてくれても、人間側がアストラル界からの返信メッセージに気づかないのでは話が始まりません。

そのような場合のために考案された苦肉の策が以下のようなものです。

★呼びかける。
魔術書に書いてあるとおりに、やるべきことは全てやった。しかし目の前に目的の呼び出したい悪魔がやってきていない。そのようなときは、以下のように口に出して呼びかける。

「悪魔◯◯◯よ、いま我が訴えに応じて我が目の前にいるのであれば、印を示せ」これは具体的に「叩く音にて印を示せ」とやってもいいです。彼らアストラル界の住人は我々の物理的なものを操作することはできますから、彼/彼女が来ていれば「叩く音」がどこかでするはずです。僕の経験から言うと召喚(/喚起)が成功している場合はほぼ間違いなくラップ音がします。いくら待っても物音がしない場合は残念ながら失敗したと思ってください。しかし何回もの失敗の後に成功は訪れます。あきらめないでください。ラップ音が鳴ったら、次のステップ「悪魔に対しての要求」を口に出して悪魔に告げます。


魔術団体 HAKKII

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