魔術結社は必要か?

当、魔術団体HAKKII(旧・八喜会)は「魔術結社」ではありません。
「魔術団体」です。「魔術団体」とは魔術とその効用とを啓蒙していくための団体です。「魔術啓蒙団体」です。

魔術結社やオカルト結社、また秘儀(秘めたる教えの伝承)というのは、古代から現代に至るまで続いています。近代魔術は英国で盛んになりましたが、それより以前古代ギリシャや古代ローマ、そして古代エジプトです。もっと言うならば古代アトランティス大陸まで遡ることができます。さらに言うならば人類の創世記(アトランティス文化よりさらに古い)には、古代の秘密結社というものがあった(という話です)。

日本にも古神道というものがあり、ヒンドゥー教からの秘教文化の渡来により、外国の秘教文化と融合して日本独特の発展を遂げたようで、やはり連綿と続いている秘教の流れがあるようです。日本は古代レムリア大陸やムー大陸のほうが地理的に近かったから、そちらの流れが入ってきたかもしれないですね。

僕は生まれた環境がキリスト教文化だったので、西洋の秘教文化が抵抗なく入ってきて、なんとなく馴染みがあったため、西洋魔術と呼ばれるジャンルに位置していますが、ただ単に馴染みがあるという理由だけではなく、西洋(欧州)のオカルト情報のほうが豊富であるため、という理由もあります。ヒンドゥー文化のサンスクリット語からの翻訳資料も英語へと翻訳したものが多いとのことです。日本人のオカルト方面へのセンスは抜群のはずだし、欧米人よりも勤勉に1つの目的に向かってコツコツと突き進むはずなのですが、なぜ?という感は否めませんね。まあ、そこら辺の解析はプロの学者さんにお任せすることにします。

もっとも最近は日本人の優秀な翻訳家が、この隠秘学の翻訳の方でもどんどんと良い仕事をされているようです。頑張れ!日本人!

本題の魔術結社のことですが、果たして「魔術結社」というものを結成して設立する必要があるだろうか、ということです。ポイントとなるヴィジョンがしっかりしていれば魔術結社もまた良しだと思います。ではポイントとは何かということですが、結社という組織は何かを守る組織だと思います。魔術結社の場合は昔から伝えられてきた魔術のノウハウや秘技を一般的にはオープンにしないで結社員しか知りえない状態になります。当然機密性が高く閉鎖的な組織になります。

一方「秘密結社」というのは、社会があまり自由じゃなかった時に結成された組織が多いから、秘密にならざるを得なかったんですね。

僕がこのサイトをつくった動機は、「魔術の自由な研究」なので、魔術結社HAKKII、とする必要はあまり感じていません。なので名称は「 魔術団体HAKKII 」です。

*八喜会 = 「ハッキカイ」と読みます。アルファベット表記にして「 HAKKII 」としました。これは「ハイラーキー」にも絡めています。

*「ハイラーキー」とは、スピリチュアル用語で霊的な聖師団、聖なる存在とその位階のことを指します。