ルシフェリアン魔術とは?

ルシフェリアン魔術とは?

ルシファー教という教会があります。ルシファーは本来「明けの明星(金星)」を指す言葉です。『黙示録』のなかでは、キリスト教の救世主は「明けの明星(金星)」にたとえられています。初期のローマ法王の中にはこの名前をつけた人もいたのです。4世紀にキリスト教の一派に「ルシファー教」が生じました。ルシファーが魔王の代名詞になったのは詩人ミルトン以降です。

ルシフェリアン魔術とは、このルシファー教会で行われる魔術の1つで、ある特定の形式で悪魔の側面を活性化することによって、自己の神聖化を行うエクササイズです。このアプローチは、従来の魔術のやり方とは非常によく似ていますが、魔術の中でも高度な魔術であるため、入門者、初心者への指導は困難です。暗闇の中に入ることによって暗闇の中で光を発達させるといったモデルなのです。 またルシフェリアン魔術を始めるということは、自己の輝きを明確にすることに挑戦するということです。その際に想像力がとても大切になってきます。想像力とは、心の創造力を実践することです。そしてそれは同時に自分の知覚を妨げている「制限」をなくすことです。自己実現の限界を克服するためには、想像力を広げることが不可欠です。 この魔法の道は最も強力で挑戦的です。自然秩序の動きに逆らって動きます。この魔法に成功するためには、心と体と精神とのバランスを取るためには、極度の自己制御が必要です。この魔法の道は毒物(権限)を与えるか、または破滅(貪り)するかのいずれかです。 表面的なものを超えて本質を捉えてください。暗闇を通して自分の道を鍛えてください。シンボルを作成し、属性をデザインします。想像力にインスピレーションを与えながら進みます。ルシファーの道はこの厳しい道です。そしてルシファー魔術は現実を逃れるための幻想を提供しません。 魔術は意志にしたがって内部的にも外部的にも変化を起こす芸術であり、魔術は神の意識に変換する技術である。 – マイケルW.フォード、悪魔の聖書